耕作放棄?

2009年7月27日
「耕作放棄地になっているらしいって、学校ですごく評判悪いよ」
と、友人に言われた。
学校とは、この仕事を始める前に1年間通っていた農業の学校のことである。
友人によると、私の畑が荒れていて、どうも耕作放棄をしているらしいという悪評がたっているとのことだ。
確かに、雑草との戦いは雑草に押されっぱなし、管理が行き届いているとは言えない。
だが、耕作を放棄せざるを得ない状況になったら、即刻お借りした農地をお返しするくらいの分別はある。
友人の話を聞いて、えらく落ち込んだ。
畑が荒れている「らしい」というのは、現状を確認したわけではない話なんだろう。
かつての教え子にそういう噂が立って、すぐにも、
「体でも壊して耕作できないのか?」とか、
「移動販売が忙しくて、畑の管理に手が回らないのか?」とかいう心配の連絡すらもらえないばかりか、
「耕作放棄をしている」などと噂されるとは、私の人徳のなさゆえなのだろう。
 
 
これが私の畑の現状。
そんなにひどくは見えませんが・・・。
 
 
こちらは、3週間前に草をとった畝(右側)の現状。
すでに雑草に覆い尽くされています。
なかなか手が回りきれません。
 
農業には「多様な担い手」が必要と言われて久しい。
担い手が私のような者も含めて多様になっているのだから、
農業の在り方も多様になってくるのも必然。
除草剤もまかず、耕運機で土をひっくり返すこともせず、
ひたすらクワ一本で、一人で11.7aの畑と格闘する在り方も、無骨だが一つのありかただ。
「らしい」という噂もよいけれど、
こんなイレギュラーな畑の「現状」を、一度くらい確認にいらしてみたらどうだろう。
雑草だらけだし、作物も立派ではない。
ぜひ一度お越しいただいて、ご指導いただければ有難いことです。