母の受難

2013年12月18日

この夏の初め、母が風邪をひいて、
持病のぜんそくも併発し、
治るまでに2か月半かかった。

ようやく熱が下がってきたある日。
ご飯を作ってあげていると、母がテレビを見ていて、
やけに音量が大きい。
こんなに大きくしないと聴こえないの?
と聞くと、「え、大きいのこれ?」と。
耳鼻科に連れていったら、
咳のしすぎで、鼓膜に穴があいているという。
鼓膜の穴はふさげないそうだ。

さらにその数日後。
畑に植えてある花生姜を部屋に飾ってあげて、
あーいい匂いがするね。
と言ったら、「あらやだ、何も匂いがしない」という。
驚いてまた耳鼻科へ。
高熱で嗅覚がだめになったそう。
2週間以内なら薬で治るけれどと言われたけど、
2か月半のどの時点で匂いがダメになったかなんてわからない。
紹介された嗅覚専門のお医者様に1か月かかったけれど、
結局治らなかった。

ゆりも匂わない

風邪は万病の元というけれど、
耳や鼻にまで累が及ぶとは。
花を飾っていて、ちょっとため息がでてしまった。